オゾン発生器は衛生レベルを向上させるために存在する機器です。では、どのように衛生レベルを向上させるのかというと、オゾンの特徴、期待できる効果として「菌の除菌」「ウイルスの不活化」「除菌したことによる脱臭効果」「害虫忌避効果」などが挙げられます。
次に、なぜオゾンにはそのような効果があるのかというとオゾンは菌やウイルス、害虫のフェロモン物質などを直接分解する作用があるからです。
機器の目的としては、オゾン発生器と似ているものに空気清浄機があります。
例えば、経済産業省のデータによれば、エアコンの普及率は91.8%であり、空気清浄機の普及率は45.7%です。エアコンよりは圧倒的に低いとはいえ、空気清浄機の普及率はなかなかすごいものがあります（オゾン発生器の普及率は7%弱）。
空気清浄機の目的もオゾン発生器と同様に「衛生レベルを向上させる」ことにありますが、その役割や期待できる効果はまったく異なります。
オゾン発生器は菌やウイルス、害虫が発するフェロモンなどの物質を直接分解することで対象を正真正銘「除去（あったものがなくなる）」します。
空気清浄機は対象空間の中で空気を循環させ、チリやホコリ、PM2.5、花粉などを機器内部のフィルターに吸着（空気清浄機はフィルター吸着式が多い）させ、フィルターにとどめ、お部屋に浮遊しているそれらの物質の量を減らしますが、オゾンのように分解作用によって「あったものがなくなる」わけではありません（機器内部のフィルターに吸着しているだけ）。
ちなみに、空気清浄機の弱点は、フィルターを常に清潔に保っておかなければ、一度フィルターに吸着したチリやホコリ、PM2.5、花粉などがフィルターから剥がれ、空気循環によって再度お部屋に拡散される点です。フィルターを常に清潔に保つ方法はメーカーや機器にもよりますが、機器自体にそれを行う機能が搭載されていたり、人の手によって定期的に内部のフィルターを清掃するなどの方法があります。
どちらの機器が優れているなどの話ではなく「衛生レベルを向上させる」という同じ目的があっても、その役割はまったく異なるという点をご理解いただき、オゾン発生器導入の意思決定にお役立ていただればと嬉しく思います。
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