オゾン発生器の正しい選び方

オゾン発生器の正しい選び方

オゾン発生器は、利用シーンや使用環境によって適切な機種が異なります。
利用シーンや使用環境を考慮したうえで、正しいオゾン発生器をお選び下さい。
ここでは、あなたがこれから購入する際、オゾン発生器の機種選定を誤らないように、正しい選び方のポイントをご紹介しますので、是非参考にして下さい。

オゾン発生器の正しい選び方その①〜業務用or家庭用

オゾン発生器の正しい選び方その①〜業務用or家庭用

オゾン発生器は、「業務用」と「家庭用」と呼ばれるものに分けられます。

用途オゾン発生量使用環境
業務用30mg/hr 以上無人環境
家庭用0.5〜30mg/hr 未満有人環境

「知らずに買ってしまった!」なんてことがないように、ここではもっとも重要な違いについてご説明します。

業務用と家庭用で大きく異なる点は、主に2点あります。

1点目は、オゾン発生量です。
業務用オゾン発生器は家庭用オゾン発生器の数十倍〜数百倍のオゾン発生量です。
上の表では「30mg/hr 以上」となっていますが、一般的な業務用オゾン発生器のオゾン発生量は500〜2,000mg/h 程度です。

2点目は、使用環境です。
業務用オゾン発生器は、発生させるオゾンの量も多いため、必ず無人環境(ペット含む)でご利用下さい。一方、家庭用オゾン発生器と呼ばれるほとんどの製品は有人環境(ペット含む)で使用することを前提として作られており、室内のオゾン濃度が危険なレベルに達することがないように作られています。

たとえば、家庭用オゾン発生器「オゾンクルーラー」のように、一部の特殊な製品を除いて、「業務用or家庭用」という問題は、「無人環境or有人環境」と置き換えて考えていただいて差し支えありません。ほぼ同じ意味です。無人環境で使用する業務用オゾン発生器を有人環境(ペット含む)で使用すれば、健康被害につながりかねませんので、購入前にこの点をよく確認して下さい。

オゾン発生器の正しい選び方その②〜適用範囲の確認

オゾン発生器の正しい選び方その②〜適用範囲の確認

空気清浄機などを選ぶ際、多くの方が「適用範囲」を確認すると思います。
ここでは、オゾン発生器の「適用範囲」についてご説明しますが、「業務用」と「家庭用」では、適用範囲に対する考え方が異なりますので、別々にご説明します。

業務用オゾン発生器の適用範囲

オゾン発生量が同じ1,000mg/hrの機種Aと機種Bの2台の業務用オゾン発生器があったとします。オゾン発生量は同じはずなのに、適用範囲を比較すると、機種Aは50m2、機種Bは80m2となっています。

オゾン発生量が同じにも関わらず、何故、2台の機種で適用範囲が異なるのか?

それは、業務用オゾン発生器の適用範囲が、「オゾン発生量」と「風量」で構成されているからです。

風量は、「1,500L/min」または「1.5m3/min」などと表記され、風量が多量であればあるほど、発生させたオゾンを効率的に拡散することが可能です。(ちょうど扇風機の羽の大きさや回転する勢いなどをイメージしてもらえれば良いと思います)

たとえば、「30m2程度のワンルームでしか使わない」というような場合でも、オゾン発生器の適用範囲は、大きければ大きいほど短時間でオゾンを室内に充満させることができるので、消臭除菌作業を効率的に行えます。

つまり、業務用オゾン発生器を選ぶ際は、「大は小を兼ねる」が有効です。この点が家庭用オゾン発生器とは選び方が少し異なります。

家庭用オゾン発生器の適用範囲

家庭用オゾン発生器の適用範囲は、業務用のように「風量」はほぼ関係なく、オゾン発生量によってその適用範囲が決められているケースがほとんどです。

たとえば、オゾン発生量が2mg/hrなら16畳程度、オゾン発生量が1mg/hrなら8畳程度という具合です。

前述しましたように、業務用オゾン発生器の場合、あくまでも適用範囲は、「最大適用範囲」という意味で、それよりも小さな空間で使用しても、オゾン発生器の稼働時間が短時間で済むというだけで、何ら問題はありません。つまり、「大は小を兼ねる」の考え方が有効です。

しかし、家庭用オゾン発生器の場合は、適用範囲を無視して、「適用範囲18〜30畳」の製品を6畳の室内空間では使用できません。何故なら、人やペットがいる有人環境下で必要以上に室内のオゾン濃度が高くなってしまうからです。

よって、人やペットがいる環境下で使用する家庭用オゾン発生器を選ぶときには、「大は小を兼ねる」という考え方で製品を選ぶと失敗します。

家庭用オゾン発生器をお選びの際は、必ず適用範囲を守って機種選定を行って下さい。