オゾン水生成器を選ぶうえで、大事なポイントは「処理可能水量」や「生成可能濃度」だけではありません。
ここでは、あなたがこれからオゾン水生成器を購入する際、その機種選定を誤らないように、正しい選び方のポイントを解説します。
業務用 or 家庭用
まずは、ご自身の用途を想定して、「業務用」なのか「家庭用」なのかを明確にしましょう。
しかし、「何を基準に業務用と家庭用を分けるのか」と思う方もいるはずです。
もちろん、そのオゾン水生成器のメーカーなどが「業務用」あるいは「家庭用」を明確にしていれば、問題ありませんが、それらの表記がないケースもあります。
オゾン水生成器に限らず、一般的に「業務用製品」と呼ばれるものは、専門業者が扱うことを前提に製造されていることもあり、専門知識がない一般の方が操作するには容易ではない設計になっていることがあります。一方、「家庭用製品」と呼ばれるものは、専門知識がない一般の方が利用することを前提としていますので、機器の作りがシンプルであり、取り扱いも簡単な製品が多いです。
当社が製造販売するオゾン水生成器は主に「オゾンバスターシリーズ」があり、家庭用から業務用までラインナップを揃えていますが、どの製品も簡単な操作性となっております。
当社のオゾンバスターシリーズであれば「私に使いこなせるだろうか…」と思っている方も心配は不要です。
処理可能水量の確認
当社の製品に限らず、オゾン水生成器をご購入の際は、必ず「処理可能水量」の確認して下さい。
必要になると思われるオゾン水の水量を表にしますので参考にして下さい。
用途 | 必要になるオゾン水の水量 |
---|---|
オゾン水によるうがい等の口内除菌 | 1リットル未満 |
家庭菜園における植物の除菌等(スプレーボトル等) | 1リットル未満 |
哺乳瓶等の除菌 | 2リットル程度 |
野菜・果物・植物等の鮮度保持 | 1〜3リットル程度 |
野菜や果物の農薬除去(一般) | 2〜3リットル程度 |
キッチン周りの除菌 | 2〜3リットル程度 |
赤ちゃんのおもちゃの除菌等 | 2〜3リットル程度 |
衣類の部分的な除菌(手洗い) | 2〜5リットル程度 |
安全靴等の除菌(浸け置き) | 2〜5リットル程度 |
オゾン水による洗顔等 | 3〜5リットル程度 |
ペットのオゾン水浴等 | 5〜10リットル程度 |
診療室内の床や流し台、診療台の除菌等 | 5〜10リットル程度 |
衣類の消臭除菌(洗濯機) | 50〜100リットル程度 |
動物園や水族館などの餌バケツの除菌等 | 50〜100リットル程度 |
食品工場における設備や食材の除菌等 | 50〜200リットル程度 |
野菜や果物の農薬除去(農業関係) | 50〜200リットル程度 |
研究全般 | 50〜200リットル程度 |
オゾン水による入浴 | 180〜200リットル程度 |
生成可能濃度の確認
まず、オゾン水のオゾン濃度は、主に「ppm」という単位で表されます。
ppmとは
Wikipedia
ppm(パーツ・パー・ミリオン)は、100万分のいくらであるかという割合を示すparts-per表記による数値。主に濃度を表すために用いられるが、不良品発生率などの確率を表すこともある。「parts per million」の頭文字をとったもので、100万分の1の意。百万分率とも。
1ppm=0.0001%
10,000ppm=1%
オゾン水のオゾン濃度は高ければ高いほど除菌効果も高くなり、「生成可能濃度」はほとんどの場合、生成方法によって異なります。
オゾン水を生成する際の主な方法には、金魚鉢にブクブクと空気を送るような「バブリング式」と、直接電気の力を加える「電解式」という2つの方法があります。
「電解式」の表現について
電解式の表現は、メーカー各社によって「直接電解式」「電気分解式」「低電圧電解式」などと異なりますが、基本的には同じ仕組みなので、当サイトではこれらを「電解式」として統一表記します。
生成方式 | 濃度 | 処理可能水量 | デメリット |
---|---|---|---|
バブリング式 | 低(〜1ppm) | 少 | 空間にオゾンが漏れ出る |
電解式 | 高(5ppmなど) | 多 | 機器の販売価格が比較的高額 |
基本的には、目的がオゾン水の生成のみであれば、電解式のオゾン水生成器を選ぶことをおすすめしますが、たとえば、「オゾン水のオゾン濃度は1ppm程度で充分」ということでしたら、オゾンクラスター1400やオースリークリア3のようなオゾン水生成機能(エアレーション式/1ppmまで)が付いているオゾン発生器を選んでも問題ありません。
高濃度・低濃度、あるいは業務用・家庭用問わず、(少なくても当社が製造販売するオゾン水生成器で生成する)オゾン水自体に危険性はありませんのでご安心ください。
電解式で生成するオゾン水のオゾンが大気中に漏れ出ることはほとんどなく安全性も高いといえます。一方、エアレーション式で生成する場合、電解式のようにオゾンが水に効率的に溶け込んでいかない分、大気中にオゾンが少し漏れます。ですから、エアレーション式でオゾン水を生成するときは、生成中にオゾンのニオイを強く感じたら換気を行うなどして下さい。
蛇口直結型のオゾン水生成器について
1万円台後半〜4万円程度で販売されている蛇口直結型(カートリッジタイプの製品)のオゾン水生成器は購入しない方が賢明です。この製品(インターネットで検索するとすぐに見つかると思います)、海外の工場で生産され、すでに形としてあるものを仕入れ、日本のショップがそれぞれ商品名や価格を決め、販売している商品ですが、物は同じです。
そして、その製品に関する口コミや評判(ショップの事例や楽天、Amazon、ヤフーショッピング、価格.com、個人的なブログ等)を調べると、とてもではありませんが、おすすめできるような商品ではありません。
※特に、生成するオゾン水のオゾン濃度が疑わしいことと、故障率の高さから窺えるその品質の低さです。
使い始めてから1〜6ヶ月以内の故障率がきわめて高く、普通に使っていて、これほどまでに壊れるということは、そもそも製品の設計に問題がある確率が高いでしょう。
蛇口直結型のオゾン水生成器は、その利便性を考えればニーズは高いと思われますが、残念なことに質が担保された商品で安価なものは確認できていません。
当社ではオゾンバスターダイレクトという蛇口直結型のオゾン水生成器を販売していますので、ご興味がある方は是非確認してみてください。
オゾン水が美容や健康に良い?〜悪質業者にはご注意
オゾン水が美容や健康に良いと、その効果効能を謳い、まるで美顔器や水素水のような売り方をしているショップが販売している製品は買わないで下さい。
薬機法(旧薬事法)という法律があります。
オゾン水で洗顔すると肌がきれいなる、あるいは白くなる等、実にあの手この手で消費者に誤認をさせ、自社が扱う商品を高額で売りつけようとします。
ひどいケースだと、オゾン水でガンが治ったと書かれた記事も確認しています。
※そのようなことを裏付けるデータは、少なくても今のところ(2023.06)ありません。
さらに、そのようなショップの多くが、過去のインデックス(検索エンジンの記録)を調べると、悪名高い水素水に関する商品を販売していたことも分かりました。
現在は、水素水が一体なんだったのか多くの消費者に知られてしまったため、すでに水素水商品は販売を中止しページが削除されています。
(技術者の皆様へ)
ご存知の通り、数年前まで日本国内において水素水に関する眉をひそめるようなトンデモ商品が多く発売されていたため、それらの商品や販売業者について注意喚起の意味で書いています。水素水技術自体を否定するものではございません。
表記に関する法律を守り、品質向上に日々努力し、データやスペックに関する数値等、誠実なメーカー、あるいはショップを選び、オゾン水生成器を購入することを強くおすすめします。