オゾン風呂はアトピー性皮膚炎に効果がありますか?

オゾン風呂はアトピー性皮膚炎に効果がありますか?

現代医学ではなかなか完治しないアトピー性皮膚炎の治療にお役立ていただけるかもしれません。
本記事では、オゾン風呂の仕組みやアトピー性皮膚炎の原因・治療法、さらにオゾン風呂が人間や犬に与える効果について詳しく解説します。
オゾンの除菌力を活用し、アトピー性皮膚炎の症状緩和に役立てる方法を知りたい方は、ぜひお読みください。

オゾン風呂とは

オゾン風呂とは、オゾンを水中に溶存(溶かし込む)させた「オゾン水」を利用したお風呂を指します。
オゾン発生器やオゾン水生成器の一部の利用者が、オゾンを溶存させた湯=オゾン風呂 と呼んだことから、この言葉が生まれたという経緯があります。
「オゾンを溶存させた湯(または水)」は一般的に「オゾン水」と呼ばれます。
低温の水であろうと、高温のお湯であろうと、水温によって呼び方が変わるわけではないため、オゾンが溶存している液体は「オゾン水」と呼ぶことができます。

オゾン水の特徴の内、本記事では「除菌力の高さ」「残留性がない」この2点が関係してきます。
また、オゾン水の作り方には「エアレーション方式」「電解式」の2つがあり、電解式のほうが高濃度のオゾン水を生成することができます。
オゾン水について詳しく知りたい人は「オゾン水の特徴」をご覧ください。

アトピー性皮膚炎とは

アトピーとは、遺伝的素因を持ち、アレルギー反応が起こりやすい状態を指します。
アトピー性皮膚炎、アトピー性鼻炎、アトピー性喘息など、アトピー性疾患の一種が存在し、症状や程度は患者さんによって異なります。
アトピー性皮膚炎は、皮膚が乾燥し、かゆみや赤みが出る症状が特徴です。
アトピー性皮膚炎は、現代医学では完治が難しいとされ、症状を緩和する治療が行われているのが一般的です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、​皮膚のバリア機能が低下し、​かゆみを伴う湿疹がよくなったり悪くなったりを繰り返す病気です。​一般的には子どもの頃に発症することが多く、​成長と共に症状は改善していきますが、​成人でも1~3%の人が罹患しています。
出典:メディカルノート-アトピー性皮膚炎

アトピーの原因は?

アトピーの原因は、遺伝的要素と環境要素の相互作用によるものとされています。
遺伝的要素は、アトピー性疾患を持つ家族がいる場合、発症リスクが高まることが知られています。
環境要素としては、ハウスダストや花粉、食物アレルギー、ストレス、乾燥などが挙げられます。
これらの要因が組み合わさって、アトピー性皮膚炎の症状が現れることがあります。
原因を特定し、適切な対策(人によって異なる場合がある)を行うことで、症状の緩和が期待できます。

アトピー性皮膚炎の治療3本柱

アトピー性皮膚炎の治療において「アトピー性皮膚炎の治療3本柱」と呼ばれているのが次の3つです。

  • 原因・悪化因子の除去
  • スキンケア
  • 薬物療法

それぞれ詳しく解説します。

原因・悪化因子の除去

アトピー性皮膚炎の治療の第一歩は、原因や悪化因子の除去です。
患者さんによって原因は異なりますが、一般的な悪化因子にはハウスダストや花粉、食物アレルギー、ストレス、乾燥などがあります。これらの要因をできるだけ避けることが大切です。例えば、ハウスダスト対策として、定期的な掃除や湿気対策を行うことが効果的です。

スキンケア

アトピー性皮膚炎の症状を緩和するためには、適切なスキンケアが重要です。
皮膚の乾燥が症状を悪化させることが多いため、保湿を中心としたケアが必要です。無香料・無着色・低刺激性のスキンケア製品を選び、適度な保湿を心がけましょう。また、入浴時には、オゾン風呂を利用することで、除菌効果や保湿効果が期待できます。

薬物療法

アトピー性皮膚炎の治療には、薬物療法も欠かせません。
かゆみや炎症を抑えるために、ステロイド外用薬や抗ヒスタミン剤が処方されることがあります。また、重症の場合には、内服薬や免疫抑制剤が用いられることもあります。薬物療法は医師の指示に従って適切に使用し、症状の緩和を目指しましょう。

オゾン風呂の期待できる効果

オゾン風呂で期待できる効果の範囲は「原因・悪化因子の除去」です。
この「オゾン風呂」というのが、人だけではなく動物病院やペットサロンにおいて、主に犬などにも利用されていることから、ここでは人と犬に対して期待できるオゾン風呂の効果について解説します。

人間に対して期待できるオゾン風呂の効果

オゾン風呂は、人間にとってさまざまな効果が期待できます。
まず、オゾンの除菌力により、皮膚の表面に存在する細菌やウイルスを除去することができます。
これにより、アトピー性皮膚炎の症状緩和やニキビの改善が期待できます。

また、オゾンは血行促進作用があり、身体の新陳代謝が活発化し、免疫力の向上や疲労回復にも効果があるとされています。
ただし、アレルギーを引き起こしている原因や個人差にもよるため、すべての人のアトピー性皮膚炎・皮膚疾患が必ず良くなるということではありませんので、そこは誤解をせずに、オゾン風呂を上手に活用していただければと思います。

犬や猫など動物に対して期待できるオゾン風呂の効果

犬や猫にもオゾン風呂が効果的です。
アトピー性皮膚炎は、犬や猫にとって非常に一般的な皮膚疾患の一つで、アレルギー反応によって引き起こされます。
犬や猫のアトピー性皮膚炎は、かゆみ、皮膚の炎症、赤み、腫れ、湿疹などの症状が現れることが多く、場合によっては細菌感染を引き起こすこともあります。
治療には、ステロイドや抗生物質、抗ヒスタミン剤などの薬物療法や、アレルギーを引き起こす原因の特定や除去、シャンプーや食事の変更、加えて「オゾン風呂」が有効活用されています。

もともと、犬や猫に限らず動物の皮膚疾患の治療には、オゾン水が使用されてきたという経緯があります。
オゾン水でシャンプー・洗体をすると毛ヅヤが良くなるというものがありますが、そのときに「あれ、皮膚病(皮膚疾患)も良くなっている?!」という体験をされた飼い主さんも少なくないはずです。
特に、犬や猫の皮膚は人間よりも弱く、皮膚トラブルが起こりやすいとされていますので、オゾン風呂は大変有効な解決手段のひとつだと言えるでしょう。
ただし、繰り返しになりますが、アレルギーを引き起こしている原因や個体差にもよるため、すべての犬や猫のアトピー性皮膚炎・皮膚疾患が必ず良くなるということではありませんので、そこは誤解をせずに、オゾン風呂を上手に活用していただければと思います。

これはアトピー性皮膚炎というわけではありませんが、あるワンちゃんが皮膚病で飼い主さんが動物病院に連れて行ったところ、塗り薬より飲み薬が良さそうということでその薬(皮膚病の薬は塗り薬も飲み薬も強め)を1週間飲み続けたところ肝臓と腎臓の数値が悪化し、飲み薬による治療はやめたそうです。
飲み薬の治療をやめてから1週間、2週間と数値は回復しましたが、薬をやめたことによって皮膚病は治りません。
しかし、飼い主さんとしては「皮膚病を治すために肝臓や腎臓の数値が悪くなるなら、皮膚病のほうがマシ」と考え、しばらく(やむなく)そのまま放置されていました。
そこで、ワンちゃん仲間の知人から「オゾン風呂で皮膚病が改善した」と聞き、早速試したところ、見事に改善して大喜びでメールをいただきました。
事実としてこのようなこともあるため、ひとつの選択肢として持っておいていただければと思います。

まとめ〜正しい判断のもと、オゾン風呂を

本記事では、オゾン風呂とアトピー性皮膚炎について解説しました。
アトピー性皮膚炎にお悩みの人はたくさんおられます。
一般的な治療で症状が緩和されない場合は、主治医に相談したうえで、オゾン風呂をお試しいただくのもひとつの選択肢です。
そういう選択肢もあるんだということを知っていただいたうえで、あなた自身があなたにとって最善の選択をすることができ、また本記事やオゾン風呂がそのお役に立つことができたのなら大変嬉しく思います。

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