私達はファブレスメーカーです。
自社で工場を持ちません。

設備も特別なものはなく、修理やメンテナンスが出来る程度です。ただこれが、後発中小メーカーのひとつの生存戦略であり、競争戦略というのが、時代の潮流と言ってよいでしょう。

時代がITやクラウド、AIなどにより急速に変化していく時代に、自社で工場を抱え、人を雇い、市場の需要予測を立てながら生産を行う。市場は生き物ですから、需要の予測は必ずしも当たるとは限らず、何かのきっかけで需要が大きく落ち込むこともあるでしょう。需要が落ち込んだ時に人を解雇し、工場を売ることが簡単にできるはずはありません。巨大な資本があれば問題ありませんが、中小メーカーにとっては死活問題となるでしょう。大手の企業でさえ、高度成長期に相次いで工場を建て、その後衰退して行った企業は数多く存在します。よほどのコア・コンピタンスが無い限り、このようなリスクを中小メーカーがとるべきではないのです。

では、私達はどのように生産を行っているのか。それは、世界中の工場を見て回り、この工場なら任せられる、と言える工場品質を担保する事業者と延々と折衝し、私達の仕様通りの製品を製造してもらうべく、足繁くその工場に通い、監督することで生産を行っているのです。